「事実は小説よりも奇なり」という言葉を残した詩人がいます。
現実の世界で起こる出来事は、空想によって書かれた小説よりずっと、不思議なことがあります。
日常を生きているだけで、目の前を通りすぎていくおもしろい事実も、かなしい事実も。 自分の言葉で語ることで、愛しく、美しくなるでしょう。
たとえば、人生を変えるような本に出会ったり。
一枚のハンカチで、思いがけない会話がはじまったり。
失敗ばかりの自分を、好きになりたいと思い立ったり。
そんな身の回りにあふれる事実を「奇なり」に変えてくれる、ちょっとしたグッズを用意しました。グッズにも、とっておきの「奇なり」なストーリーを作り、「奇なり」な人々に関わってもらいましたので、どんどん楽しんでいってください。
あなたがの事実が「奇なり」に変わることで、あなたの事実がもっと、愛しいものになりますように。
Nami Kishida
岸田 奈美
100文字で済むことを2000文字で伝える作家。
一生に一度しか起こらないような出来事が、なぜだか何度も起きてしまう。
2020年2月〜講談社「小説現代」でエッセイ連載。2020年1月「文藝春秋」巻頭随筆を担当。
経済メディア「NewsPicks」プロピッカー(2020年3月-5月)。
1991年生まれ、兵庫県神戸市出身、関西学院大学人間福祉学部社会企業学科2014年卒。在学中に株式会社ミライロの創業メンバーとして加入、10年に渡り広報部長を務めたのち、作家として独立。